最初は、それほど競争相手も少なくて、それほどビジネスも難しくはなかったかもしれなかったのに、どの世界でも、広がっていくビジネスでは競合するようになってきます。
それは、仕方ないことですし、そういうことで便利になったり、その業界も大きくなってきて、ビジネスが盛り上がってくるんだと思います。
ただ、そういう中でいかに、優位にビジネスをやっていくかということは考えていかないと、競争社会の波に飲まれてしまいます。
そういう時に、どう生き抜いていくかを考える必要があります。
その施策について今日は、話していきたいと思います。
Contents
競争社会で勝ち抜いていくためのUSPとは?
USPとは、何かご存知でしょうか?
詳しい方なら、知っていますね。
USP(ユニーク・セリング・プロポジッション)といって、一般的には、他社との違いを出すとか、自分だけが約束できる、価値の提案などと言われています。
ユニーク=独自という意味ですが、本来の意味は、他のライバルと競争をしなくても良くなるということであって、独自のポジションを作るということなのです。
なんでもできるというよりは、あえてそれだけで勝負する
たとえば、整体院やマッサージ院は、巷で、結構ありますね。
「1時間2980円!」とか、「ゴッドハンドだからなんでも治します!」とか、こういう風にうたっているところは多いですね。
これだと、他のマッサージ院と比較されてしまいます。みんなが、言ってますからね。
「肩こり専門」とか「眼精疲労専門」などというと、独自性が出て、ライバルが一気に減っていきます。
他社と比較されずらくなります。
肩こり専門としても、腰痛も施術できる、全身マッサージもやります、足裏もできますと欲張ってしまう。
整体の資格はあるのに、ここは診る、ここは診ないと言ったら、売上も落ちてしまうのではないかと、心配になります。これは、間違いです。
その考え方が、うまくいかない理由となります。
流行ってるラーメン屋の例でも、しょう油ラーメンもやってれば、味噌ラーメンや、豚骨ラーメンとか、色々なメニューを取りそろえているからと言って、流行ってるわけではないんですね。
売れてるラーメン屋こそ、豚骨だけとか、魚介だけという方が、心に響いて、食べたくなりますね。
そういう店には行列ができていることが多くて、絞ることで、ボヤッとした感じがなくなり、格段に反応が出ます。
最初は、心配になりますけど、挑戦してみる方がいいと思います。
こういう風に、特定できるUSPは、ターゲットを絞って、ペルソナを設定しやすいです。
セールスコピーライターもUSPを意識する
セールスコピーも、相手によって絞った方が、読み手に響く文章が書きやすくなり、反応も出しやすいです。
一番最初に考えた方がいい戦略とは、独自性(ユニーク)を持って、そこに悩んでいる人、興味がある人、そういうピンポイントに、商品、サービスを売っていく方が、費用もかからず、投資もおさえられて、成約率(コンバージョン)が高くなります。
まずは、「小さなおやまの大将」を目指して欲しいと思います。
肩こり専門の話で言えば、たとえば、岐阜県に肩こり専門のマッサージ院がなければ、岐阜でNO1を目指せばいいです。その地域で一番になったら、次は東海地方に増やしていくという形です。
肩こり専門でやっていくうちに、そういうお客さんが増えたり、楽になっていけば、今度は、腰を見て欲しいということにもなるので、今度は、腰痛専門ということも可能になります。
打ち出しの部分は、細かく、区切って、徐々に増やして、広げていけばいいいと思います。
実は、お客さんの悩みというのは、1個を抱えていることが多いです。
その1個の悩みを解決していくものを出していけば、反応せざるおえなくなってくるんですね。
そこを解決してあげれば、確実に反応はかえってきます。
独自のUSPの見つけ方
この本質を考えると、それは、その業界で満たされていないニーズを満たすことです。
どんな業界でも同じです。整体、家電、住宅、飲食、コンサルタント、セラピストなど、どんな業界でも、お客さんのニーズがないといけないし、それを満たすことになるので、ニーズがないところに意味はないです。
ニーズについて、ポイントをあげてみると、
◎価格・・・安くできるのか、高くできるのか、業界の平均価格というものがあるのか、そこに違いは出せるのか。
◎ サービス面・・・スピードの速さ、遅さとか
◎ 保証・・・保証の期間の長さ
◎ サポート、カスタマーの質
◎ 商品、サービスのラインナップの広さ、選択肢が多いか
◎ 専門性
◎ 利便性、手軽さ
◎ 最高級の製品、サービスがあるか
USPをする際の注意事項
基本的には、約束できないものはダメ。実行可能なものであること。嘘は言ってはいけない。
それと、安さをアピールしたUSPというのは、あまりしない方がいいと思います。
単純に安くするというのは、価格競争をまねくきっかけになるし、利益率も低くなり、安くしますよという施策は、簡単なことで、誰でもできることなので、やり始めると、他社も何も考えずにできてしまうことなので、USPにはならないです。
その上、お客さんの質の低下にもつながります。
安さでくるお客さんというのは、割引クーポンもらった時だけとか、割引期間の時だけに買いにきたり、そいう時にしか来ないタイプが多いと思います。
飲食店にしても、割引にする意味は、その後も続けてくれるための施策として、クーポンをつけたりするのであって、それだけを目当てにしてくるお客さんは、相手にしないです。定期的にきてくれるリピータさんを獲得したいと思っています。
そうじゃないと、利益も出ません。
USPを打ち出して成功している例
◎ ドミノピザ
「30分以内に熱々のピザをお届けできなければ、お金は全て返金します」
これは、うまさを提供しているのではなく、スピードを提供して、早さをUSPにした例です。
旨さを求めるお客さんではなく、早く腹ペコで、すぐにでもピザが食べたいから持ってきてくれ、というお客さんに向けているメッセージが、この業界で、一番に君臨した企業です。
◎ QBハウス
10分で、1000円で髪を切る。これも、忙しいサラリーマンが、丁寧な髭剃りも、サービスはいらないから、短時間で、髪を切って欲しいという、お客さんをターゲットにして、創業20年で100億円を売り上げた企業です。
◎ ダイソン
最初は、掃除機のみで、吸引力と紙パックを使わず、スイッチポンで、ゴミも捨てられるということで、これも掃除機のみで、独自性のUSPで成功した企業です。掃除機ではそれなりのステイタスを持っていました。その後、羽根のない扇風機なども出して、それなりの金額で、USPをうまく使った、販売戦略の素晴らしい企業の1つです。
まとめ
セールコピーライターとしての、USPは必要になってきます。
お付き合いのあるクライアントさんの商品や、サービスに対してのUSPとか、会社や自分の特徴を一言で言えて、キャッチコピーでも使えるようにして、USPを使って、ライバルを引き離して、独自の魅力を構築できるようにしていけるようにしましょう。
ということで、今日もブログを酔うんでいただきまして、ありがとございます。
また、ブログでお待ちしております。
それでは、失礼します。
魂のセールスコピーライター
吉尾正人